公益社団法人 日本ボーイスカウト大分県連盟 理事長 戸髙有基

この度、本連盟のホームページが改訂されました事をお喜び申し上げますと共に関係者の皆様に感謝申し上けます。また、平素より本運動にご支援を賜っている皆さま方に厚く御礼申し上げます。

1905年英国で発祥したボーイスカウト運動は、我が国では少年団日本連盟として大正11年(1922年)に発足し、本年で95周年を迎えました。大分県も本運動との関わりが深く、昭和初期には九重飯田高原に日本連盟野営訓練場を置き、後藤新平総長もみえられたと聞いていています。
現在、地球上にはいろいろな問題があります。地域間、人種間、宗教間に於ける紛争対立、また貧困や疫病、災害などです。

私たちは、スカウト運動を通して、この様な諸問題の解決へ取り組む責務があります。
それぞれスカウトが、「ちかい」と「おきて」に添って日々の活動の積み重ねの中で、自己研鑚をし、友情や平和について考え実践して戴きたいと思います。昨年4月11日に発生した熊本・大分地震では、日頃の訓練の成果を生かし全国の仲間と共に復旧支援にも参加してきました。
「そなえよつねに」この様な時こそ、日頃の訓練が役立つものと確信できました。
少年団(ボーイスカウト)日本連盟初代総長 後藤新平は、自治三訣として「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬように」と、また、「金を残すを下、仕事を残すを中、人を残すを上」と言っています。

私たち大分県連盟では、多くの子ども達や保護者の皆様、指導者の方々と共に日々の活動を通して『ちかい』と『おきて』を実践し、自己の研鑽、地域社会への奉仕活動に努めています。今、価値観の多様化や誤った個人主義が唱えられる中、将来を支える青少年の健全育成は私たちの最大責務であると考えます。家庭教育、学校教育と併せ社会教育の一運動として、多くの皆様が本運動へのご理解を賜り、本運動への参加とご支援を賜わりますようお願い申しあげます。