スカウト運動は、現在、世界の161の国と地域が正式加盟、約4,000万人が参加する、地球規模の青少年教育運動です。この運動は、いつ、どこで、誰によって始められたのでしょうか。

1908年8月、イギリスのドーセット州にあるブラウンシー島で、小さなキャンプが行われました。参加したのは20人の少年たち。指導したのは、ボーイスカウトの創始者ロバート・ベーデン・パウエル卿です。
ベーデン・パウエルは、将来のイギリスを担う青少年が健全で明るく逞しく成長していくためはどうしたらよいかを考え、スカウト運動の構想を固めようとしていました。その構想を実験するためのキャンプを行ったのです。
結果は大成功でした。少年たちは仲間を作り協力しながら、野外でのいろいろな活動やゲームを行い、キャンプ生活を存分に楽しみました。
この実験キャンプの成果を受けて、1908年、ベーデン・パウエルは『スカウティング・フォア・ボーイズ』という、キャンプの技術、野外活動やゲーム、健康で強い体を作る方法などが満載された本を口ンドンで出版しました。この本はベストセラーとなり、読者の少年たちが各地でスカウト活動をはじめ、またたく間にイギリス全土に広がりました。
そして、数年の間に世界中に広まっていったのです。1910年にベーデン・パウエルがアメリカとカナダを訪問したときには、すでに両国ともスカウト運動が始まっていたのです。

日本では、1911(明治44)年に初めてのボーイスカウト隊が結成され、1922 (大正11)年に全国組織である少年団(ボーイスカウト)日本連盟が結成されました。

ベーデンーパウエルは「この運動を始めたのは私ではない。少年たちだ。私は本を書いたにすぎない」と語っています。
小さなキャンプと一冊の本。これがスカウト運動のはじまりです。